たかがストックワーク、されどストックワーク
大回り、小回り、不整地問わずコレからお伝えすることに対して同じ意識を持って欲しいですストックワーク1つの意識を変えるだけでターン制御がより確実になり、よりコントロール性のある滑りも可能になります
特に小回りで暴走してしまう!なんか身体が回ってしまう!
そういう人は必見です!
ストックの長さ、身長、滑るシチュエーション、ターンサイズ、実力、意識し始めるタイミングなど様々な場合によって使い方や表現が違います。あくまで1つの答えとして良いものは拾いとって違うと感じたものは捨ててください(*´ω`*)
ストックの突く位置はどこだと思いますか?トップの付近?ブーツ付近?テール付近?
ターン中にストックを突くのは切り替えの前つまり、ニュートラルから次のターンに入っていくときにストックを利用するかと思います
答えを言うと
ニュートラル時にテール付近に付いている状態になっていることです!
もう一つ絶対に忘れて欲しくない前提はスキーヤーは常に移動し続けている!ということです
ストックはニュートラル時にテールの横に付けている状態を目指しましょう!
ストックはテールの横につきましょう!
理由は簡単です、テールの横に付かないと重心移動ができないからです!
トップ選手のニュートラル時(特に小回り)に注目してみてください
トップ付近にストックが突き刺さっている選手なんて誰もいないはずです
トップ付近に突くと、間違いなく身体は回りますし重心移動が上手くできないので抜重します。そうなると当然、谷回りからの捉えができなくなり結果的に急斜面やコブでは暴走します。
語弊があるかもしれませんが
テールの横につくメリット
ここでお伝えするのはテールの横に付いているからこそ付いてくる付加価値的効果の説明になります
テール付近にストックを突くから得ることができる4つの効果をお伝えします
①スムーズな重心移動が可能
重心移動のラインを意識したことはありますか??
板の通るところより確実にターンの内側を重心が通るはずです
ここで注目してほしいのはターンの切り替え時です
ターンの切り替え時はダイレクトに谷方向ではなくトップ方向(斜め前に重心移動)のラインが付いているかと思います
つまり、ニュートラル時にトップ付近へ突いてしまっていると上手く重心移動ができません
逆に言えば、トップより後ろ側についているとしっかりと重心移動することができますが、小回りや不整地小回りのように上体をフォールラインにキープしたい場合はおのずとテール付近にストックを突くような形になるかと思います
②谷回りから制御できる
①のスムーズな重心移動が可能になると、抜重することもなくなります
抜重してしまうと、ターン前半部分での荷重が甘くなりそこで制動ができなくなってしまいます
抜重しているとターン後半部分に荷重が集中し急斜面小回りや種目においては顕著に暴走している様子が見て取れるはずです
一方、スムーズに重心移動ができ谷回りから板に対して働きかけることができるとしっかり谷回りからコントロールすることができます
つまり、制動時間が長くなり安定した滑りをすることができます
③急斜面ハイスピード、コブでも安定した滑りができる
②ができると当然安定様々な状況で安定して滑ることができます
制動時間が長ければ長いほど安定した滑りが可能になります
ここまで読んでもらって混乱している人もいると思うのでおさらいします
Step1:ニュートラル時にテール付近にストックが突かれている状態にする
(※Step2以降はStep1ができたことによって現れる効果です。強く意識しなくていいです。つまり意識としてはStep1だけを練習してください。後は勝手にできます)
Step2:スムーズに重心移動できる
Step3:谷回りからしっかり制動することができる
Step4:急斜面ハイスピードでも安定して滑ることができる
④身体が回らなくなるコブで使える!
平地で小回りのニュートラルの位置をイメージしてテール付近にストックを突いてみてください
身体はフォールライン方向に向いているのではないでしょうか??
ニュートラル時にトップ方向に突いてしまっていると確実に腕が邪魔になりますし、身体も回ります。大回りに比べより重心をダイレクトに谷へ落としていく小回り系種目でコレをやってしまうとすべて崩れます
テールの横に突くデメリット
どこに意識をもち、何が目的なのか??によって善し悪しは変わってきます
そもそも後傾の人はさらに悪化してしまうかも
後傾になってしまっている人に「テールに突いて」というとさらに遅れてしまう可能性があります
そういう場合は、早いタイミングでトップ付近に突いて!とアドバイスすると良いかもしれません
そうすればニュートラルを迎えた時にはテールの横にストックが突かれている状態に持ってこれる可能性が高いですからね
ストックのタイミングが遅い人はそもそもやっても無駄
ストックを突くタイミングが遅すぎる人(切り替わってから仕方なく突く)はただただタイミングが遅いです
そのような癖のある方は、ストックをニュートラル時にテールの横の意識より前のターンのトップ付近に突く!というイメージの方がいいかもしれません
あれ?「トップ付近に付け!」って言われたんだけど・・・
トップに突く意識でもOKな人もいます
極端にポジションが後ろ(後傾)の人
先程もお伝えしていますが、後傾の人はこのようにアドバイスをされている人も多いと思います
指導者に聞いてみてください「なぜ私はトップ付近にストックを突く必要があるのですか?」と
多くの場合「後傾だから」とか「突くタイミングが遅いから」などの答えが返ってくるはずです
ターンの早い段階(谷回りやターンマックス)からストックをつくことを意識している人
谷回りの段階でストックを突く意識があり、山回り(ターンマックスの後くらい)で突く!という意識がある人はトップの付近の意識でもOKかもです
YouTubeに上がっている2008年のリッチーベルガー氏の動画を0.25倍速で確認してみてください
突くタイミングはとても速く、一見トップ横に付いているように見えますが
ニュートラル時にテールの横!という感じになっていると思います
このように、早くから準備してはやくから突く人にとってはトップ付近!というアドバイスになるのかもしれません
近日公開!ストックを突くタイミング(意識と実際突くタイミング)