スキーの始め方(手順)を完全解説|全くはじめてから上級コースを滑れるようになろう

はじめまして、ワタルです。スキー歴10年以上の経験からブログやYouTubeを通じて「スキーのハウツー」を発信しています

このページでは「全くはじめてのスキーから上級者(ゲレンデのどこでも滑れるレベル)まで」解説しています

僕自身、大阪出身で真剣にスキーを始めたのは大学生からで、学生時代は体育が一番苦手でした

ワタル
そんな僕でもゲレンデのどこでも滑れるようになって今ではスキーを教える立場にあります!

2019年からYouTubeを始め登録者4200人を突破!
再生回数は総合計100万回オーバー
(2021年現在)

ワタルの公式ブログ

  • 専門用語少なめ
  • 全くはじめてでもわかるように
  • ステップアップ形式
  • 図解と動画を多め

    こんな感じで解説していきます。

    1. うまくなるには何すればいいの?
    2. スキーに必要なものって?
    3. 何を目指せばいいの?
    4. どうすれば上手くなれるの?
    5. どれくらいで上級者の仲間入り?
    ワタル
    上記のようなお悩みにお答えします!

    リンクを辿って必要な情報だけ持って帰って下さい
    当記事の流れは以下の通りです

    まず、ザックリとスキーの種類(ジャンル)を知ろう

    ひとことでスキーと言っても沢山あります。球技の中にサッカーやバスケ、野球って沢山ありますよね!

    スキーもそれと同じで沢山あるんです!

    できるだけ専門用語を使わないような記事にしていますがどうしても使う場合がでてきます。ココで言っているところわからないって思った場合該当の詳細ページに飛んで下さい

    スキーの種類一覧

    超ざっくり!分類を分けると「競技スキー」「その他」に分類されます

    分類方法も定義も曖昧なので
    ザックリな理解でOKです!

    ワタル
    正直、言葉だけじゃ意味不明やと思うねん。動画のリンクを付けるから気になったらみてほしいな!

    競技スキー(とりあえずアルペンだけザックリ知ろう)

    アルペンスキー 旗門(ゲート)をくぐり抜けタイムを競う競技。スキーの花形競技
    スキージャンプ 高梨沙羅選手がやってるやつ!
    ノルディック複合 クロスカントリー+スキージャンプ
    クロスカントリー 細長いスキーを履いて自力で雪原を走る競技
    バイアスロン クロスカントリー+射撃
    フリースタイルスキー モーグルとかスロープスタイルなど、素人が見てもくそカッコイイスキー。フリースタイルとひとことで言っても沢山ある

    その他(とりあえず基礎スキー以外覚えなくていい)

    山スキー(バックカントリー) 自然の山の中で行うスキーを用いた移動手段、登山、またはその用具のことである。最近ではバックカントリースキー(BCスキー)と呼ばれる事もある
    スピードスキー スキーの中でも際立っているクレイジー競技。直滑降でスピードを競う
    スキー・オリエンテーリング クロスカントリーしながらオリエンテーリングをする競技
    グラススキー 草の上でスキーをする競技
    テレマークスキー 現代スキーの原形。基礎にハマってからテレマークにハマる人も非常に多い
    基礎スキー アルペンスキーが規制された区間を滑る“タイム”を競うのに対し、規定された演目の中での“正確性・合理性”によって競われる日本独自の採点競技。つまり上手い奴が勝つ
    はじめる前に知りたい【基礎スキー】ってどんなスキー??

    基礎スキーは「デレンデスキーを極めるスポーツ」と言い換えてもOKです。

    基礎って言葉から「初心者がやるスポーツなの??」という印象を持ってしまうかもしれませんが

    スキー場で誰よりも上手くなりたい!と思うなら基礎スキー1択です。

    ちなみに、アルペンスキーと基礎スキーは関連が深いので少し知っておいたほうが良いです

    https://wataru-ski.com/?p=309

    ワタル
    基礎スキーでググって一番読まれてる記事やで!より深く理解したいなら是非読んでな!

    競技スキーとその他の違いは??

    基礎スキーと競技スキーの違いは、単純な話「オリンピックに採用されているか?」でOKです。

    厳密に言えば違うと思いますが、細かなことはどうでもいいのでそれくらいの認識で良いです

    言い換えると「国際的に競技として広く普及しているかどうか?」です

    基礎スキーの場合日本では盛んで「技術選」という大会が最高峰の舞台ですが、世界的に見れば基礎スキーが競技として普及していない国もあれば評価の基準が統一されていないなどの問題もあります

    スキー上手くなりたいなら「基礎スキー」一択です

    大人からスキーを始める、子供の頃からスキーを始める、生活環境の違いなどで多少答えは変わりますが、スキー場でのスキー(ゲレンデスキー)を極めたいのであれば「基礎スキー」一択です

    基礎スキーやれば「どこ」を「どれくらい」滑れるようになるの?

    YouTubeチャンネルでアンケートを取ったところ4年以内に73%の方がどこでも滑れるようになったと回答しています

    スキー場にはいろんなコースが存在し、上級コース・エキスパートコース・コブ斜面など様々な楽しみ方ができます

    また、同じスキー場でも気温・雪質・天候が違うとまるで状況が一変することも珍しくありません

    だからスキーはハマっちゃうんです笑

    ワタル
    年間の滑走日数にもよるけど2・3年である程度どこでも滑れるようになる筈やで!

    基礎スキー極めるとこれくらい滑れます【技術選】

    ワタル
    この動画で演技している人たちは化け物レベルです。基本的に幼少期からアルペンスキーの経験がなければこの次元でのパフォーマンスは厳しいです
    競技の特性としてアルペンと基礎はかなり共通する部分があります。アルペンの経験がなくても技術選で活躍する選手も沢山います!

    基礎スキーの種目一覧(基本4種目)

    ロングターン
    (大回り)
    定められたコースを大きな孤を描きながら滑り降りる種目。滑走スピードが速く雪面状況が安定している場面で有効な滑走方法
    ショートターン
    (小回り)
    定められたコースを小さな孤を描きながら滑り降りる種目。小回りをマスターすれば急斜面でも安定して滑れるようになります。
    フリー
    (総合滑降)
    定められたコースを自由な孤を描きながら滑り降りる種目。大回りと小回りを組み合わせたスキーの本質的巧妙さが問われる重要な種目
    コブ
    (不整地小回り)
    コブ斜面になっている箇所を滑り降りる種目。コブ斜面を滑れるようになると上級者の仲間入りです。上司に自慢しましょう!

    上達する上で欠かせない種目で且つ、基礎スキーの主な種目はこの4種目です。避けて通る事はできません。

    知っている人はなんとなく知っている「スキー検定1級」はこの4種目で合否が決められます

    上達するにつれて、このベース4種目にどれかに得意分野が存在するはずです。ちなみに僕はロングターンが得意でコブが大嫌いです。

    https://wataru-ski.com/?p=1080

    ワタル
    修学旅行でスキーを経験したことがある人もいると思いますが実はあれが基礎スキーの導入部分やねん!

    基礎スキーを始めるメリット

    スキーを始めることで得られるメリットの例です

    例え1日限りのスキー体験であっても雪まみれの「非日常の世界」を経験することはできるはずです

    初めての雪山を経験する方は雪山の絶景にビックリすること間違いなしです

    スキーの道具(マテリアル)を知ろう

    スキーは様々な道具を利用します。スキーをする目的によって必須アイテムもあればそうでないものもありますので一覧にしてみました

    ワタル
    プロテクターの有無が変わるくらいで道具はアルペンスキーとほぼ同じです。板の重さとかブーツの硬さ等は違いますが

    スキーの道具(マテリアル)一覧

    スキー板 初心者で購入するなら5万程度の初級〜中級者モデルでOK
    ブーツ 初心者は硬くない3万円くらいのブーツを買いましょう。ブーツ合わないと地獄
    ストック ストックは伸縮式のものがオススメ。うまくなればなるほど短いほうが滑りやすい
    ウェア 正直、ワークマンでOK。スキーウェアのメーカーほどデザイン性や機能性は劣るかもしれないがレンタルより良い可能性が高い
    手袋(グローブ) ワークマンやAmazonでOK
    ヘルメット(帽子) ヘルメット推奨です。
    ゴーグル ゴーグルなしだと眩しくて滑れません。マストアイテム
    ワタル
    何かと必要なものが多いねん。ただ、スキーをする目的によって必ずしも自分で用意せなあかん訳ちゃうねんな!

    スキーを始める「目的」によって違う道具の必要性

    ぶっちゃけた話、スキー旅行の場合は全部レンタルでOKです!但し、近年コロナの影響で小物(ゴーグル・帽子・ヘルメット・手袋など)のレンタルができない場合が多いです

    スキーウェアって高いイメージありますよね??近年、下手にレンタルするよりワークマン(WORKMAN)で買ったほうが安いケースも大いにあります

    スキーをこれから始める方へ
    WORKMAN(ワークマン)は要チェックです

    ワタル
    正直、スキー上級者でもワークマンを愛用している人はかなりの数居ます。ちなみに僕もワークマンのウェア使っていました

    【スキー初心者は知らない】雪山を快適に過ごすためのアイテム

    日焼け止め スキー場って実はかなり焼けます。どんな天候でも塗りましょう。逆パンダになったらクソかっこ悪いです
    ネックチューブ 風・雪・雨などから顔面を守ってくれます。使い方は自由ですが防寒と日焼け対策にかなり使えます
    100均の薄手手袋 グローブの下にインナーとして着用するだけでかなり暖かさは増します
    モバイルバッテリー 寒さでスマホの充電が速くなくなっても大丈夫なようにしておきましょう
    ワックス ワックスを塗るだけで快適に滑れることも多くあります。真剣にスキーを始めるならマストアイテムですね!

    https://wataru-ski.com/?p=1702

    まずはスキー旅行で基礎スキーを「体験」してみよう

    いきなり道具を揃えて「やっぱりやーめた」ってなるほど勿体ない話はありません

    完全未経験の初心者の方は、まずは「スキー旅行」で基礎スキーを体験しましょう

    ワタル
    スキー1日目で身につけたい技術から解説しています。「真剣にやる」、「体験する」に関わらず以降の内容が参考になるはずです

    はじめてのスキーから上級者になるまでの練習方法

    スキーを始めるまに最低限知っておきたいスキーの専門用語(ワード一覧)

    全部は覚えられないと思うので赤字の部分だけでもテキトーに覚えて帰って下さい。正直、覚えていなくても実際スキーに行けば頭と身体で絶対覚えてしまいます。覚えられなくても気にしないで下さい

    【表】スキーの道具に関する専門用語

    1.スキー板に関する専門用語
    スキー スキーそのもの
    エッジ スキーの両サイドについている銀色の部分
    滑走面 スキーの裏側、黒色になっていることが多い
    ビンディング スキーとブーツを装着する器具、スキーの真ん中に付いている
    トップ スキー板の先端(前側)
    テール スキー板の後ろ側
    開放値 ブーツを固定する強度、初心者は数値が低く上級者程高い
    2.スキーブーツに関する専門用語
    タング(ベロ) ブーツを履いたときスネが当たる部分、前にペロンと外せる
    バックル ブーツをを締め付ける部分。1から4個くらい付いている
    パワーベルト タングの前に付いているベルト
    インナー プラスティックの部分(シェル)の中に入っている柔らかい部分
    シェル プラスチックの部分、
    フレックス シェルの硬さを表したもの、数値が高いほど硬く上級者向け
    インソール ブーツのインナーの中敷き。真剣にやる場合は別途購入推奨
    3.その他道具に関する専門用語
    ストック スキーヤーが持っている棒状のもの、バランスやタイミングを取るために使う。(ブレーキのために使うものではない)
    ストックリング ストックを握る部分についている輪っか。ここに腕を通し握る
    ネックチューブ 日焼け止めや防風対策にもなり、絶対あったほうが快適

    【表】スキー場で使われる専門用語

    ゲレンデ スキー場のこと。一般的には整備されている箇所
    リフト 人を輸送するための搬器のこと。2人乗りはペアリフト、3人乗りはトリプルリフト、4人乗りはクワッドリフトという
    ゴンドラ リフトのでかいバージョンでロープウェイより家は小さい。一般的に6人乗り以上
    スキースクール
    (スキー学校)
    スキーを教えてくれる場所、キッズレッスンからエキスパートレッスンまで対応。修学旅行ではお世話になったはず
    パトロール スキー場の整備・救護・安全管理などを担当してくれる。何かあったときはすぐ連絡しよう
    リフト券 買わなきゃ滑れません。近年オンライン購入もできるところ多いです
    シーズン券 リフト券の年間パス。ホームゲレンデが決まっている人におすすめ

    スキーの技術で1日目からよく使われる専門用語

    プルーク(ハの字) スキーヤーが止まるときに使う動作(両スキーのトップを閉じ、テールを開く動作)
    直滑降 まっすぐ滑り降りる動作、ブレーキ(ハの字)を覚えずやってしまうと死人(あなた)が出ます
    スケーティング スケートのように漕ぎ出す動作
    登行(カニ歩き) 斜面を登るための動作、斜面に対して横向きに登る
    方向転換 1発で方向転換できるキックターンなどがある。修学旅行や初心者だけのスキー旅行でやると経験者感を醸せます

    https://wataru-ski.com/?p=2104

    【STEP1】はじめてのスキーで「できるように」なりたいこと

    準備編:スキーの道具を装着する

    • ウェアの着用
    • ブーツの脱着
    • スキーの脱着
    • ストックやスキーの持ち方

    このあたりをマスターしましょう。一度、全て装着してみた段階で歩いてみることをオススメします

    準備運動:平坦な場所で滑れるようになる

    1.スキーを片足だけ履いてみましょう。

    • スキーを装着してみる
    • 立つ
    • 移動する(歩く)
    • ストック付いて進む
    • 転ぶ
    • 起き上がる
    • その場で足元の雪を削る

    2.今度は両足でやってみましょう。

    上記に加えて「スケーティング」「ストックを付いて進む(滑る)」「両スキーで停止」などをやってみるとOKです!

    簡単な斜面で「滑る」「止まる」「曲がる」

    リフトに乗る前に、少し斜面になっているところで「滑る」「ハの字(プルーク)」で止まれることを確認しましょう

    斜面がなければストックで漕いで止まるでもOKです

    身体一つで制御できるということを分かっているだけで恐怖心はだいぶ軽減されます

    簡単な斜面で停止るようになる

    この辺りから実際にリフトの乗り降りができるようになります。

    スキー初心者の誰もが最初に経験する鬼門はリフト。乗車する前に「止まる方法」を知り、多少できるだけで恐怖心は軽減されます。

    スキーの操作で止まることができるなら【STEP2】へ進みましょう!

    ストックを利用して止まる。止まれない場合は【STEP1】を反復練習をしましょう。ブーツが合わない場合はもう一度脱着するなどしてみましょう

    【STEP2】簡単な斜面で曲る練習を繰り返す

    大原則として基礎スキーは「連続ターン」の質を高めるスポーツです

    よく、直滑降で真っ直ぐ滑るだけの人(特に子供たち)が居ますが上手くなりません。

    スピード慣れはしますがシンプルに危険ですのでオススメしません

    曲がろうとし続けると停止します。つまりブレーキをせずとも曲がることで減速できるんです!

    連続ターンを身につける方法

    1. まっすぐ滑り降りる⇒左右どちらかに止まるまで曲がる
    2. 曲がる方向を変えて①をやってみる
    3. 真っ直ぐ滑り降りる⇒曲がる⇒スキーを斜面の下に向ける⇒反対に曲がる
    4. ③を反復練習

    超ざっくり説明しましたがこんな感じですね!

    ①まっすぐ滑り降りて曲がるイメージ

    スキーヤー目線でお伝えすると、スキーの特性としてこのように曲がる(右に曲がる)場合「左足を強く踏む」と曲がれます

    「ターン=制動(ブレーキ)」になるということを頭と身体で理解して下さい
    ②まっすぐ滑り降りて曲がる(先ほどと逆)

    ①の時とは逆方向に曲がってみましょう。

    ③連続ターンの導入(真っ直ぐ滑り降りる⇒曲がる⇒下向く⇒曲がるのイメージ)

    ターンをしながら方向を変える部分の動作がスキーの中でも難しい動作になります。( 図赤字部分

    最初のうちは細かなことはどうでもいいのでとりあえず斜面下方向へ向くことができればそれでOKです

    ④連続ターンの導入を反復練習

    繰り返し練習していると、赤字の部分の感覚が徐々につかめるようになるはずです

    なんとなくで良いので連続でターンをしてみましょう

    連続で曲がる動作を身につければ【STEP3】へ

    【STEP3】プルーク(ハの字)で滑り込む

    STEP2までの練習を完了すればシンプルに「プルークを利用して連続ターンの滑り込み」をするといいです

    ここまで達成できている人は

    • スキーの準備
    • 各種道具の脱着
    • スキーで移動
    • スキーで停止
    • リフトの乗り降り
    • 初級者コースの滑走
    • 連続ターン

    ここまでは頭と身体で分かっているはずです

    このステップで目指してほしいのは「下を向く」と説明していた箇所を「自分の意志で曲がれる」に変えていただきたいだけです

    中級者コースくらいまでをプルーク(ハの字)を使って連続ターンで滑り降りることができればOKです。

    ここまでの確実にできるのであれば【STEP4】へ進みましょう!

    【STEP4】横滑り・シュテムターン・滑走プルーク

    ここから専門用語が増えてきますがこのステップまできた方は覚えて下さい。

    スキー上級者を目指すにあたって覚えたい専門用語

    プルーク ハの字のこと。スキー1日目から今日まで使わない日は無いテクニックです
    パラレル 並行スタンス(スキーを揃えること)で初心者のあこがれ。パラレルができれば一気にスキーが楽しくなる
    山スキー 今いる場所からみて「山側」にあるスキー
    谷スキー 今いる場所から見て「谷側」にあるスキー
    内足 ターンの内側にあるスキー(踏まない方の足)
    外足 ターンの外側にあるスキー(曲がりたい時に強く踏む方法足)

    パラレルへ導く動作|横滑り・シュテムターン・滑走プルーク

    それぞれの特徴
    横滑り
    • スタンス:パラレル
    • 小回りに繋がりやすい
    • 急斜面で使える
    • 止まるときに使える
    • 大回りには繋がりにくい
    • スピードはそこまででない
    滑走プルーク
    • スタンス:プルーク
    • きれいなターンに応用できる
    • すべての種目につながる
    • それなりにスピードが出る
    • 停止には向かない
    シュテムターン
    • スタンス:プルークとパラレル
    • 大回りに繋がりやすい
    • 小回りには繋がりにくい
    • それなりにスピードがでる

    この3つはすべて重要です。どれが一番大切か?と言われても困るレベルですね

    「ゼニガメ」「ヒトカゲ」「フシギダネ」どれが一番強い?みたいな質問です。得手不得手はありますので得意分野を起点にキッカケを掴むと良いと思います

    ぶっちゃけますが、全部地味です。手っ取り早い話速くパラレルスタンスに移行したいと思いますがしっかり練習いしなきゃ後々苦労します

    横滑りの練習方法

    1. きれいな雪質の急斜面で練習できます
    2. 板を揃えた状態で斜面に立ちます
    3. そのまま胸・腰を谷に向けて滑り降ります
    4. 多少足が開いてもOKです

    板が横を向いているのに下に滑り降ります。これが横滑りです。意味不明だと思うのでこちらをご覧ください

    滑走プルークの練習方法

    今までのプルーク(ハの字)から以下の意識をプラスして下さい

    1. トップ方向に「押す」意識を持つ
    2. ハの字を少しだけ小さくする

    細かい部分は色々ありますがぶっちゃけこれだけでできます。

    よく滑走性を持たせるとか言いますが意味不明な表現なので

    言い換えると「あれ?きれいに丸いターンで速いプルークになってるよね?」って認識でOKです

    シュテムターンの練習方法

    1. ターンの入り口で外スキーを外に開く
    2. 内スキーを開いた外スキーに寄せる
    3. 平行になったらそのままの流れでターンを終える
    4. ①へ戻る

    意味不明だと思います。また、外スキーを開いたり寄せたりするタイミングはスキーの熟練度によっても変化します

    上手い人ほど早い段階でスキーを開くことができます

    横滑り・滑走プルーク・シュテムターンができれば【STEP5】へ!完成度はそれほど高くなくてもOKですが、全くできない場合は再度復習して下さい

    【STEP5】なんちゃってパラレル

    なんちゃってパラレルとはその名の通り「パラレルターンもどき」です

    ハの字からの脱却は「なんちゃって」でパラレルターンをやっていればなんとなくできちゃいます

    意識としてはパラレルで滑るつもりで滑るとなんちゃってパラレルになると思います。あまり推奨している人はいませんがはじめは「真似」で良いんです

    逆に言えばはじめからパラレルなんてできないので気にしなくてOKです

    なんちゃってパラレル=ちょっとハの字のターン

    少しプルーク(ハの字)になってもいいからできるところはパラレルにすることです

    特にターンの入り口付近はプルークになりやすいです。はじめから完璧は無理なので諦めましょう

    ターン中盤以降は板が揃いやすいです。ここは頑張りましょう!

    なんちゃってパラレルの練習方法

    シンプルに「滑り込み」と「現状に慣れてきたらより速い段階でのパラレル」を目指して練習しましょう

    実践練習へ突入|スキーの始め方は終了

    これ以降は「実践種目」の解説になります。実際に「検定会」や基礎スキーの大会(技術選)を目指す人はより参考になる内容かと思います

    【STEP6】パラレルターン大回り

    SETP5までに個人的に全く実践練習をしてこなかったという人はあまり居ないと思いますが改めて大回りについて解説します

    基本的に導入時の時点では小回りより大回りのほうが簡単に取得できます。まずは大回りから練習すると良いです

    後ほど、小回りのほうが得意になる人も沢山います。

    スキーの大回り(ロングターン)を身につけるためのオススメの練習方法

    横滑り おすすめ度:
    大回り導入には不向き
    滑走プルーク おすすめ度:
    大回り・小回り導入に最適
    シュテムターン おすすめ度:
    大回り導入に最適
    なんちゃってパラレル おすすめ度:
    大回り・小回り導入に最適
    1.大回りのための滑走プルーク

    大回りと小回りで大きく違うのは「ターンサイズ」「身体の向き」です

    【練習のポイント】

    1. ターンサイズを大きくする
    2. 進行方向に身体を向ける意識

    細かい話やこれを意識する理由はこちらで解説しています

    2.大回りのためのシュテムターン

    シュテムターンは「外足荷重」を身につけるための練習です

    【練習のポイント】

    1. ターン前半から足を開きだす
    2. 目線が落ちないようにする
    3. 外足にしっかり乗る意識を持つ

    シュテムターンは初めてやってみたとき特にパニックになりやすいです。長嶋茂雄風に説明するとパンッ!トンッ!パン、ギューです

    これは僕なりのリズムですが、リズムが掴めない人は自分なりに「声に出して」掴んでみて下さい。

    3.大回りのためのなんちゃってパラレル

    シンプルにパラレルターンをやってみる意識でOKです。滑り込む内にパラレルターンになってしまいます

    大回りの理想は基本的に「フルカービング」です

    自転車やバイクでスピードが出ているときはハンドルを操作するよというより車体そのものを倒して曲がりますよね?

    とても単純な話、それとフルカービングは同じ原理です

    なんちゃってパラレルで大回りができるようになれば【STEP7】の小回りの練習も同時並行で取り組んでもらってもOKです。

    ここで紹介した練習方法はあくまで「技術の導入」です。極めたいのであればこれ以降の「大回りを極める練習方法」を参考にして下さい

    【参考】大回りを極める練習方法

    ここでは仮に中級=SAJ2級、上級=SAJ1級と定義しておきます。また、この記事では説明しきれないので気になる方はリンク先を参考にして下さい

    SAJはスキー連盟のことです。スキー連盟が主催しているバッジテストが通称検定と言われたりしています。
    0.全スキーヤー・全種目共通でオススメの練習方法
    1. 上手い人と滑る
    2. ビデオ撮影をする
    3. しっかりイメトレをする
    1.中級者を目指す方向け
    1. 大回りのリズムで暴走しないように滑る
    2. 運動量を増やす(動く)
    2.上級者を目指す方向け
    1. よりカービングの要素を強める
    2. 滑走スピードを上げる
    3. スピードに伴いより内径軸を出す
    3.エキスパートを目指す方向け

    多分、100個以上あります。もっとあるかもしれません技術を極めたいのであればかなり奥深い話になるのでここでは割愛します。

    【STEP7】パラレルターン小回り

    スキーの小回り(ショートターン)を身につけるためのオススメの練習方法

    横滑り おすすめ度:
    大回り導入には不向き
    滑走プルーク おすすめ度:
    大回り・小回り導入に最適
    シュテムターン おすすめ度:
    大回り導入に最適
    なんちゃってパラレル おすすめ度:
    大回り・小回り導入に最適
    小回りのための横滑り

    大回りの時と比べてどう違うのか?を確認しましょう

    【練習のポイント】

    1. 胸と腰は谷へ向け続ける
    2. 切り替えてみよう
    3. 真っ直ぐ下に滑り降りる
    4. 斜度がある方がやりやすい
    5. 多少前後差が出てもOK

    横滑りができると小回り取得へグッと近づきます。あと、コブ斜面を滑る際の基礎要素が盛り込まれています

    詳しくはこちらの記事で解説しています

    STEP7までをマスターすることができればSAJ2級は合格できるはずです。SAJ2級のバッジテストに合格するレベルになれば【STEP8】へ進んで下さい。【STEP9】も同時並行で練習しても構いません

    【STEP8】総合滑降(フリー)

    総合滑降とは「フリー演技」のことです

    【種目の特徴】

    • SAJ1級の検定種目
    • 大会では盛り上がり点数の差が出やすい
    • 高速系種目(滑走スピードが速い)
    • ターンサイズを変える必要がある(リズム変化)
    • 点数の差が開きやすい

    【高評価のポイント】

    • 演技構成(ライン取りなど)
    • 加速してくること
    • リズム変化時の処理
    • 板が走る(ターンの抜け出しがきれい)

    ※ぶっちゃけ、スキーしたことない人にとっては何を言っているかわからないと思います。

    ワタル
    超ざっくりいうと、速くて上手くて「え?そんな感じで来る!?マジでスゲえ」ってやつが点数でるねん

    【こういうのは点数出ません】

    • リズム変化時にミスをする
    • 失速する
    • 構成がしょーもない
    • リズム変化そのものがない
    • コースを使いこなしていない

    フィギュアスケートにはSPとフリーがあると思いますが、基礎スキーに置いてもそんなイメージです。

    フリーは個性が出やすく点数の差が激しいです。採点はすべての種目基本100点満点ですからフィギュアほどではありませんが

    スキーの総合滑降(フリー)を身につけるためのオススメの練習方法

    実践練習 リズム変化を意識的にいれてみる
    大回り⇒小回り 大きなリズムから小さなリズムに切り替えていく
    小回り⇒大回り 小さなリズムから大きなリズムに切り替えていく。上記よりかは簡単
    小回りだけでリズム変化 小回りだけでいろんなリズムに変えてみる
    ワタル
    基本的に実践練習メインでOKです。ビデオ撮影などを組み合わせるとより練習の質が上がります

    【STEP9】パラレルターン不整地小回り

    基礎スキーの中でもクレイジー種目、不整地小回り

    一般的に上級者の証であるSAJ1級はこの不整地小回り(コブ)が検定種目にあります。

    最終的にコブを攻略することだけにハマる人もいるくらいコブ斜面には2文字に表すことができないくらいの魅力が詰まっています

    ワタル
    コブが得意というと大体の人がスキーの実力を認めてくれます。

    不整地小回り(コブ)を身につけるためのオススメの練習方法

    横滑り 整地でしっかりと基本動作を確認しましょう
    ズルドン コブ滑るならまずはこれ!滑るというよりコブ斜面を降りるに近い基本動作
    バンクライン コブの外側を回る滑り方、腰痛持ちでも滑れます。
    ダイレクトライン 直線的に滑る方法。基礎スキーの場合は直線的すぎると「ターン」と判断してくれません

    コブ斜面の形状によって滑りやすい滑り方が違います。どんな局面であっても共通する事は以下の通りです

    • 目の前ではなく少し先のコブを見る
    • スタンスを閉じる
    • 基本的に斜面下方向に胸と腰を合わせる
    • ラインアウトしないこと
    • 気合

    1級合格ならラインアウトせずスピードコントロールして滑り降りることができれば合格できるはずです。ズルドンベースでOK

    ココまでこれば1級合格レベルです。最後に補足として【STEP10】を確認してみて下さい

    【STEP10】ゲレンデのどこでも滑れるように

    STEP9まで実践で実際にできるようになっている=SAJ1級程度(上級者)の域に達しているはずです

    ゲレンデのどこでも滑れるようになるには「雪質」や「天候」などの条件を無視できるテクニックが必要です

    どこでも滑れるようになるために身につけるべきテクニック

    ぶっちゃけ「小回り」ができればどこでも滑れるようになります。急斜面だろが不整地だろうがパウダーだろうが関係ありません

    もう少し加えるなら丸いターンを描けるなら最高です。これができるようになってこればコース状況を厭わず、どこでも滑れるようになります

    ワンランク滑りの質を高めてどこでも滑れる様になるための参考動画はこちら

    【図解】スキー上達へのアプローチ(期間)だいたいこれくらいかかる(準備中)

    今回の記事をスライドにまとめました。基礎スキー部やサークルで勧誘に使いたい皆様などはご利用いただければと思います

    【Q&A】初めてのスキーから上達するまでの期間でよくある質問

    筆者:ワタルに対する質問

    1級はいつ取りましたか? 大学1年の頃で、スキーを真剣に初めて1年目で取得しました
    スキーが手っ取り早くうまくなる方法は? 自分より確実に上手い人と滑る、ビデオ撮り、ライバルの存在
    上達に苦労した種目は? 不整地小回り(コブ)、滑れるようになるまで5年は掛かっています。スタンスが広く、特別センスがなかったのでココまで苦労する人は稀です笑
    2級はどれくらいで取りましたか? 2週間の合宿期間の間に【STEP1】〜【STEP7】までをマスターして合格することができました。ただ、オフシーズンにはしっかりとオフトレに励み朝から晩まで毎日滑った結果です

    アンケート:YouTubeとTwitter(準備中)

    まとめ:全くはじめてから上級コースを滑れるようになろう

    スキーって何??からゲレンデのどこでも滑れる様になるまでザックリト紹介させて頂きました。

    少しでも皆様の参考になればと思います

    【復習】気になるところへ戻る

    【STEP1】
    初めてのスキー
    基本的な道具の準備、平坦な場所でのスキー操作、簡単な斜面での基本操作など
    【STEP2】
    曲がる練習
    プルークで曲がる練習です。この辺りから本格的にリフトに乗り練習していく段階に入ります
    【STEP3】
    滑り込む
    プルークボーゲン(ハの字)で滑り込む段階です。シンプルにスキー場のいろんなコースを回ってみましょう!
    【STEP4】
    ハの字脱却
    パラレルスタンスで滑れるために「横滑り」「シュテムターン」「滑走プルーク」を練習しましょう
    【STEP5】
    なんちゃってパラレル
    パラレルで滑ってみましょう!多分できないと思うのでなんちゃってパラレルになると思いますがそれでOK!とりあえず滑り込み!
    【STEP6】
    パラレルターン大回り
    大回りをマスターしましょう!滑走プルークとシュテム、なんちゃってからの展開が取得しやすいです。スピードコントロールは必須です!
    【STEP7】
    パラレルターン小回り
    小回りをマスターしましょう!横滑りや滑走プルーク、なんちゃってパラレルからの展開が小回りを習得しやすいです。暴走は厳禁です
    【STEP8】
    総合滑降(フリー)
    リズム変化の練習をしましょう。ココを練習する段階になれば1級取得もみえてきます
    【STEP9】
    不整地小回り(コブ)
    コブ斜面を滑れるようになるため、横滑りの復習やすべり方のはうつーをお伝えしました
    【STEP10】
    ゲレンデのどこでもすべれるようになる
    小回りが安定してできるようになればどこでも滑れるようになります。大回りは安定している雪質のほうが滑りやすく、コブは大回りですべると危ないです

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